アメリカ★だらだら読書日記

ロサンゼルス在住。英語(洋書)の絵本を含めた児童書や、児童書作家について調べています。

引っ越しました

ブログを引っ越しました。

引越し先は、こちらです。

カテゴリは引っ越せませんでしたが、今後、少しずつ修復して行く予定です。

http://childrensliterature.blog.fc2.com/

188. The Berenstain Bears Learn About Strangers

- The Berenstain Bears Learn About Strangers
- Stan & Jan Berenstain (Author)
- Random House 1985 出版
★★★★

The Berenstain Bearsのシリーズは沢山の本が出版されています。

子供に色んな事を教えるのに絵本を使うというのは、アメリカでも多いようで、この本はとても人気のシリーズ。

今回は、知らない人に付いて行っちゃいけないよ。。という内容のお話。

気をつけなきゃ危険な事はあるとはいっても、
誰しもが危ない人という訳ではないから、
怖がりすぎる必要はないんだよ、
でも、気をつけないといけないんだよ、
という事を教えてくれます。

口で言われるよりも、絵本の方がわかりやすいし、良いかなと思います。

でも、想像力を養う物語とは違うので、これを読んで「本を読んだ」って言うのではなくて、分けて読むと良いと思います。

187. Grandfather's Journey

grandfather
Grandfather's Journey
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1993年 出版
- 32 pages
- Caldecott (1994) コルデコット金賞
★★★★★

この本は今まで読んだ英語の絵本の中で、最も好きな作品です。

語り手のお爺さんが、当時、船でアメリカに渡って来たところからはじまります。

彼はアメリカの大地に感銘を受け、様々な人種の人と交流し、カリフォルニアに住みました。

その後、結婚し子供もさずかりますが、お爺さんはどうしても日本が恋しくなりました。

そうして、家族で日本へ帰国することになったのですが・・・・。

帰国してよかったね、ちゃんちゃん。と単純にはならない。

そこがこの作品の傑出しているところです。

後半に進むにしたがって、どんどん意味深いものとなっていき、

人の人生って、色々とあるんだなぁ、深いんだなぁ、と味わっていくうちに、

最後に孫の語り手の言葉で、お爺さんの心をなぞってくれる。。パームツリーが後ろになびいていて・・・とても感動的です。

この作品は、日本人だけでなく母国を離れて別の国に移り住んでいる人の気持ち、新天地に踏み入れた時の感動や、いくつになっても母国を思う切なさ、また第二の故郷を愛する心をとても上手に表現してくれていると思います。

アメリカでは、非常に高く評価されている作品で、様々な推薦図書に選ばれていますが、それというのも移民の人々の普遍的な気持ちが表現されているためです。様々な国から渡ってきた移民の人々が多い、アメリカらしい作品でもあると言えると思います。

186. Tea with Milk

teawithmilk

- Tea with Milk
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1999年 出版
★★★★

マサコさんは、日本人のご両親の間にサンフランシスコで生まれました。

彼女が高校生の時、ご両親はホームシックになり、家族で日本に帰国することになりました。

日本はご両親にとっては“自分の国”だけれど、彼女にとっては全然知らない国。

家の様式も違うし、着物を着なければならないし、お茶、お花などを習わなければならなくて、彼女はうんざり。しかも、高校では皆が「外人」と呼んで彼女を笑う。。

さらに日本人の型に入れようとするお母さん。

そんな状況にもがきながら、彼女は日本で自分の人生を切り拓いていきます。

外国で暮らすことの大変さを体験しながら、
建物でも場所でもない自分の“HOME”を見つけるまでの女性のお話です。

Riverbank Review Book of Distinction
Bulletin Blue Ribbon
SLJ Best Book
ALA Notable Book

185. Allison

allison
- Allison
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1997年 出版
★★★★

アリソンちゃんは日本から来た養女です。
ある日アリソンちゃんは、真っ黒でストレートな自分の髪が、パパやママと違うという事に気づいて笑顔が消えてしまった。。

学校に行っても、みんなは似ているパパやママがいて、自分だけが違うと感じてしまう。。

そして、パパやママにあたって悲しませていた。

けれど、ひょんな事から血がつながっていなくても“家族”ということに気づくようになる。

色々な国の親子が登場したり、人種の違う養子の家族が存在したりするのは、アメリカらしいなと思いました。
でも実際は、こういう家族は世界には沢山存在するんですよね。

子供が養子という事を学ぶ第一歩になるような、一冊だと思います。

Parents' Choice Silver Award
Parenting Reading Magic Award
National Parenting Publictions Book Award

184. Emma's Rug

emmasrug
- Emma's Rug
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1996年 出版
★★★★★

エマちゃんは絵の天才。
沢山の賞をもらっているし、ある日は市長さんに会って表彰された。

彼女の絵のアイディアは、いつも小さいラグ(カーペット)から来たもの。
クリーム色のラグをじっと見ていると、色んな物に見えて来て、エマは、それをただ写して書いていたのでした。

といっても、おとぎ話みたいに、本当に絵の中に何かが浮かんでくるのではなくて、エマちゃんの頭の中で作られたものがあり、エマちゃんにとっては浮かんでくるように“見えて”いるのです。

そういう事が、エマちゃんの才能なのだけど、彼女自身はそれをまだ知りません。

でも、ある日、ママがエマちゃんの部屋を掃除している時に、汚いラグを発見し、そして洗ってしまう!
それがすごくエマちゃんにとって大事な物なんて、ママは知りませんから。

才能のある人の、作品の作り方、挫折などを本当に上手にあらわしている作品で、とても深いなと思いました。

絵本にしてはちょっと大人びた発想のアレン・セイさんの世界は、じっくり読むと大人の方がはまってしまうと思います。

183. Stranger in the Mirror

strangerinthemirror
- Stranger in the Mirror
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1995年 出版
★★★★

ある日、男の子が朝起きると、髪は真っ白、顔はしわだらけ。
亡くなったお爺ちゃんそっくりになってしまう。

家族はよそよそしくなって、妹は自分をお爺さんだと思っているみたい。

学校へ行くと、友達が笑って全然仲良くしてくれなくなってしまう・・・。

自分は自分、何も変わっていないのに、回りの態度が全然違う。

ちょっと悲しいお話です。

だけど、人はいかに人の事を、年齢や外見で判断しているのかということなどを教えてくれます。

絵本でこういう表現ははじめてじゃないでしょうか。大人の私でも考えさせられる、不思議なお話でした。

182. Tree of Cranes

Tree of Cranes
- Three of Cranes
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1991年 出版
★★★★

アレン・セイさんは横浜生まれですが、お母さんはカリフォルニア生まれ。

そんなお母さんから、クリスマスを教えてもらった暖かく優しい思い出です。

小さな松の木に、折り紙の鶴を飾って、日本風のクリスマスツリー

その他にも、日本風の家、お風呂、着物、布団、お茶、梅干などなど・・。

日本的な物が盛りだくさんで、アメリカ人が読んだら興味深いだろうな。。

もちろん、現在アメリカに住んでいる私にとっても、いいなぁ。。と思う絵でした。

現在アメリカに住んでいる彼だからこそ作れる作品なのでしょうね。

181. A River Dream

a river dream
- A River Dream
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Company 1988年 出版
- 32 pages
★★★★★

男の子が熱が出て寝ているときに、叔父さんからマス釣り用のフライ(魚釣り用の擬似餌でハエなどの虫に似ている毛糸)が届く

そして、男の子はパジャマ姿のままで、おじさんと釣りをする夢を見る。。

おじさんは“キャッチ・アンド・リリース”をしていて、マスを釣ってもすぐに川に返してあげている。

男の子も釣りをしたら、おじさんのより大きなのを釣った!
川に戻したくないな~と言うと、おじさんは意外にも好きにして良いと言う。

そんな、おじさんとの淡々としたストーリーだけど、読み終わるとなんだかあったかい。

ニューヨークタイムズのベストイラスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた作品だそうです。


180. A Sick Day for Amos McGee


A Sick Day for Amos McGee
- Philip C. Stead (Author)
- Erin E. Stead (Illustrator)
- Roaring Brook Press 2010年
- Caldecott (2011) コルデコット金賞
★★★★★

今年のコルデコット金賞です。

主人公は動物園につとめる老人なので、落ち着いた日常にある、温かいストーリー。そのお話にあった絵の、このクラシックな感じがとても好きになりました。

木版画と鉛筆ということですが、色の付いているところは木目が見えて、とても素敵です。色彩のやわらかさが見事で象さんの色合いはなんとも言えないピンク色。全体的にあわい色合いですが、時たまある真っ赤が、絵をひきしめてもいます。

アメリカの絵本でも色彩がはっきりした作品が最近は多いですが、日本でもギラギラした配色の絵本が多いような気がしていました。ですが、こういう絵が大きな賞を受賞するというのは、また新しいようにも思いました。

また、背景が素朴なので描写が浮かび上がっているのも魅力。
朝のシーンで、キッチンの壁にペンギンの額が飾ってあり、「?」と思いましたが、まさか動物園に勤める人だったとは。

通勤のバスの中で、ウサギが新聞を読んでいたり。。ペンギン山にいる小さいペンギン達も良く見ると本を読んでいたり、浮き輪をしていたり。。サイのコーナーに咲いているお花は、老人の家のテーブルに活けてあったお花と同じだったり。。絵の細部もよく見るととても楽しく温かいです。

動物達も、ものすごく分かりやすい表情をするってわけでは無いのだけれど、象さんの優しい目や、老人がそっと足で触れたサイの鼻など、包み込むような温かさと温度が絵の中にあります。

このアーティスト、エリンさんは、作家フィリップさんの妻であり、絵本は初めての作品なのだそうです。フィリップさんは今回は文のみの作者ですがCreamed Tuna Fish and Peas on Toast という絵本では文とイラストを手がけています。

最新コメント
記事検索
QRコード
QRコード
プロフィール

だーら

  • ライブドアブログ