アメリカ★だらだら読書日記

ロサンゼルス在住。英語(洋書)の絵本を含めた児童書や、児童書作家について調べています。

2009年06月

71. The Family Under the Bridge

img20090702.jpg - The Family Under the Bridge
- Natalie Savage Carlson (Author)
- Garth Williams (Illustrator)
- Harper Collins 1958
- 97 pages
- 8-12 Ages
- Newbery Honor 1959 (ニューベリー銀賞)
★★★★★
パリのセーヌ川にかかる橋の下に住む浮浪者のアーマンド。
年取った彼は、自由気ままに生活していた。

ある日、お父さんが亡くなって、家賃が払えなくなりアパートを追い出されたお母さんと子供3人の家族に出会う。

最初は寝場所を取られて怒っていたアーマンドだったが、可愛い子供たちと関わっていくうちに次第に変わって行く。。。

血のつながりだけでない「家族になること」を教えてくれる素晴らしい作品。

また、セーヌ川やノートルダム寺院などの景色とともに、クリスマスでにぎわう街の様子、マルシェ(市場)の忙しさ、ジプシーの生活など、パリの街が物語をより一層ひきたてています。

70. Sarah, Plain and Tall

img20090702.jpg - Sarah, Plain and Tall
- Patricia MacLachlan
- Harper Collins
- Newbery Medal 1986 (ニューベリー金賞)
- 8-12 Ages
- 58 pages
★★★★
カレブが生まれたすぐ後で、お母さんが亡くなったので、彼はお母さんのことを知らない。

ある日、お父さんが新聞にお嫁さんの募集を投稿したメール
そしてサラというメイン州に住んでいる女性から手紙が来て訪ねてくることになった。

サラは少しの間、家族と一緒に住んで様子を見ることに。
子供たちのアナとカレブは、お母さんが恋しいくらいの年齢なので、サラと一緒に過ごせるのがとっても嬉しいドキドキ大

一方サラは海や自分の家族が恋しくてホームシックに悲しい
子供たちはサラがずっといてくれるか心配汗

近所の女性がサラに言う言葉が印象的です。
"There are always things to miss...No matter where you are."

新しい生活が始まる時に何かを選択すること、環境に入って行くこと、前向きになることなどを考えさせられた。
また家族についても考えさせてくれる作品です。

69. The People Could Fly; The Picture Book

img20090630.jpg - People Could Fly; The Picture Book
- Virginig Hamilton (Author)
- Leo and Diane Dillon (Illustator)
- Alfred A. Knopf 1985
- 8-12 Ages
- 28 pages
★★★★
この本は著者Virgining氏のご逝去の後、同じ題名「The People Could Fly」の24の話の1話を、Leo氏のイラストで出版された絵本です。

古代アフリカ人は空を飛ぶ事ができた。でも、捕らわれて船でアメリカに来させられてから、その能力を失ってしまった。彼らは農園で奴隷として働かせられていたが、ある日、赤ちゃんをおんぶした女性の働く動きが遅くてむちで打たれていると。。とお話はつづく。

黒人の人たちが奴隷として働きながら言い伝えた昔話。アメリカにいるアフリカン・アメリカン(黒人)たちは、奴隷となり自分達の能力は低いと思ってしまっている中で、でもアフリカに住んでいた頃、もっと昔は自由であり特別な能力があったのだとこの物語を読んで思い出すことができたのだと思います。

小説版の方も読んでみたいと思いました。

68. Guess How Much I Love You

img20090630.jpg - Guess How Much I Love You
- Sam McBratney (Author)
- Anita Jeram (Illustrator)
- Candlewick Press 1994
★★★★★
やわらかい絵の、とっても可愛いお話です。

ウサギの子供が、どれだけパパを愛しているかを表現しますドキドキ小
大きく手を広げて「これくらい」と表現すると、パパは大きな手を広げて「これくらいおまえを愛しているよ」と表現するドキドキ大

子供が「じゃあ、これくらい」と、今度はぴよーんと飛んで見せます。するとパパは「これくらい」と、びよーーーーーんと高く飛んでみせます。

親子がお互いに”もっと愛している”というゲームをするようにお話がすすんで、最後は子どもが寝た後にパパがささやきますZZZ

親が子供に読んであげたりして、一緒に読んだら子供も愛情をいっぱい感じること間違いなしですよね。

出産祝いのプレゼントにも適していて、アメリカではプレゼント用にボードブックとぬいぐるみがセットになった箱が売っています。

この作品は作者の最初の作品ですが、世界で2千万部も売り上げているそうです。

67. Amelia Bedelia and the Surprise Shower

img20090630.jpg - Amelia Bedelia and the Surprise Shower
- Peggy Parish (Author)
- Barbara Siebel (Illustrator) based on the original drawings by Fritz
Siebel
- Harper Collins 1966
- 4-8 Ages
- 64 pages
★★★☆ 3.5
アメリアのシリーズリボン

奥様のお友達が結婚するのでサプライズ・パーティをすることにプレゼント
家政婦のアメリアはパーティの準備を頼まれて、やる気満々力こぶ
でも、またまた奥様の支持を間違えまくりますびっくり

「この単語、こうも言うんだ!」というのが沢山あります。
そしてアメリアに大笑いしたら、その単語はストーリーとともに覚えています笑い
子供はこういう本を読んで単語を覚えていくのでしょうね。

66. Thank you, Amelia Bedelia

img20090630.jpg - Thank you, Amelia Bedelia
- Peggy Parish (Author)
- Barbara Siebel (Illustrator) based on the original drawings by Fritz Siebel
- Harper Collins 1964
- 4-8 Ages
- 64 pages
★★★☆ 3.5
アメリアのシリーズリボン

夫婦のおば様が家に来る事になり、準備を頼まれるアメリア。
またまた、アメリアは言葉間違いをしまくり、はちゃめちゃをしますダッシュ

著者のペギーさんは、「私は本を読むのが嫌いだけど、アメリアを読むのは大好きです」という子供からの手紙をもらうのが楽しみだったそうです。

65. Amelia Bedelia

img20090630.jpg - Amelia Bedelia
- Peggy Parish (Author)
- Frits Siebel (Illustrator)
- Harper Collins 1963
- 4-8 Ages
- 64 pages
★★★☆ 3.5
アメリアシリーズの第一巻。

ある夫婦の家へ家政婦として来たアメリア。

雇い主である夫婦は今日は外出自動車
アメリアは奥様の書いたリストを見ながら仕事をすることになった。
でも説明を読みながら、色々な勘違いをしまくるアメリアびっくり

英語って一つの単語に色んな意味があるから、こんな言葉遊びができるんですよね。

64. The Velveteen Rabbit

img20090627.jpg - The Velveteen Rabbit
- Margery Williams (Authour)
- William Nicholson (Illustrator)
- Avon Camelot 1922
- 40 pages
★★★★★
かなり昔に書かれたクラシックですが、すごい本です。薄い本のわりには、対象を6年生としているのは、低学年向けには長い話というのと、とても意味が深いからだと思います。

ストーリーを通して伝わってくるのは、愛情のもつパワーびっくり

"Real"(本物)という言葉を、"Really Love"(本物の愛)として書いています。

うさぎのぬいぐるみに、皮の馬のおもちゃが"Real"について説明するところがとても素敵です。

",,,by the time you are Real, most of your hair has been loved off, and your eyes drop out and you get loose in the joints and very shabby. But these things don't matter at all, because once you are Real you can't be ugly, except to people who don't understand."


カテゴリで児童書8-12Ages(中級)としましたが、他の中級図書より英語がちょっと難しいです。

63. The Gardener

gardener-2.jpg - The Gardener
- Sarah Stewart (Author)
- David Small (Illustrator)
- Farrar Straus Giroux 1997
- 4-8 Ages
- 39 pages
- Caldecott Honor1998 (コルデコット銀賞)
★★★★★

CD付きで図書館からお借りしました譜面

植物やお花が大好きな女の子のお話帽子

お父さんが新しい仕事を見つけるまでの間、都会にあるおじさんの家に預けられる女の子カバン家はビルで殺風景だし、おじさんはコミュニケーションが上手でない無口な人。そのおじさんを笑顔にさせるために、女の子はある計画をたてて実行します。

舞台は1930年代。不況のなかでも、好きな事を持っていて、前向きに生きる女の子が画かれていますひまわりひまわりひまわり

本文は手紙文のほか、言葉が無い水彩画の絵だけのページもあります。
読むことと、絵を見ること、両方からお話を理解できるようになっている素晴らしい絵本です。

62. Mouse Tales

img20090627.jpg - Mouse Tales
- Arnold Lobel
- Harper Collins 1972
- 4-8 Ages
- 64 pages
★★★★
7ひきの子供たちが寝る前に、お父さんが7つのお話をしてくれる短編集。

どのお話も想像力がいっぱいでユーモアたっぷり。

私のおすすめは「ねずみと風」です。
ねずみが風さんにおねがいすると、次々といろんな風がやってきて、風はぷーっと飛ばしてくれるダッシュ

こういう子供の心を持った、イマジネーションや想像力っていいです。頭がやわらかくなって、大人にもいいかも。。
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