アメリカ★だらだら読書日記

ロサンゼルス在住。英語(洋書)の絵本を含めた児童書や、児童書作家について調べています。

2011年04月

183. Stranger in the Mirror

strangerinthemirror
- Stranger in the Mirror
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1995年 出版
★★★★

ある日、男の子が朝起きると、髪は真っ白、顔はしわだらけ。
亡くなったお爺ちゃんそっくりになってしまう。

家族はよそよそしくなって、妹は自分をお爺さんだと思っているみたい。

学校へ行くと、友達が笑って全然仲良くしてくれなくなってしまう・・・。

自分は自分、何も変わっていないのに、回りの態度が全然違う。

ちょっと悲しいお話です。

だけど、人はいかに人の事を、年齢や外見で判断しているのかということなどを教えてくれます。

絵本でこういう表現ははじめてじゃないでしょうか。大人の私でも考えさせられる、不思議なお話でした。

182. Tree of Cranes

Tree of Cranes
- Three of Cranes
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Comany 1991年 出版
★★★★

アレン・セイさんは横浜生まれですが、お母さんはカリフォルニア生まれ。

そんなお母さんから、クリスマスを教えてもらった暖かく優しい思い出です。

小さな松の木に、折り紙の鶴を飾って、日本風のクリスマスツリー

その他にも、日本風の家、お風呂、着物、布団、お茶、梅干などなど・・。

日本的な物が盛りだくさんで、アメリカ人が読んだら興味深いだろうな。。

もちろん、現在アメリカに住んでいる私にとっても、いいなぁ。。と思う絵でした。

現在アメリカに住んでいる彼だからこそ作れる作品なのでしょうね。

181. A River Dream

a river dream
- A River Dream
- Allen Say (Author)
- Houghton Mifflin Company 1988年 出版
- 32 pages
★★★★★

男の子が熱が出て寝ているときに、叔父さんからマス釣り用のフライ(魚釣り用の擬似餌でハエなどの虫に似ている毛糸)が届く

そして、男の子はパジャマ姿のままで、おじさんと釣りをする夢を見る。。

おじさんは“キャッチ・アンド・リリース”をしていて、マスを釣ってもすぐに川に返してあげている。

男の子も釣りをしたら、おじさんのより大きなのを釣った!
川に戻したくないな~と言うと、おじさんは意外にも好きにして良いと言う。

そんな、おじさんとの淡々としたストーリーだけど、読み終わるとなんだかあったかい。

ニューヨークタイムズのベストイラスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた作品だそうです。


最新コメント
記事検索
QRコード
QRコード
プロフィール

だーら

  • ライブドアブログ