アメリカ★だらだら読書日記

ロサンゼルス在住。英語(洋書)の絵本を含めた児童書や、児童書作家について調べています。

児童書4-8Ages

175. Raggedy Ann Stories


- Raggedy Ann Stories
- Johnny Gruelle (Author, Illustrator)
- Bobbs-Merrill Company 1961年版 (1918年初版はP.F.Volland Company)
- 96 pages
★★★★★

アメリカの国民的キャラクター、ラガディ・アン&アンディのシリーズの、最初の本です。一番最初はアンディ(相棒の男の子)はまだいないので、題名も『ラガディ・アン』と単独名。

ラガディ・アンが屋根裏でマルセラ(女の子)に見つけられて、お人形達のリーダーになるまでのいきさつが、最初の章で分かります

その後も凧で飛ばされたり、川に流されたり、ペンキをかけられたり。。と、ラグディ・アンの有名なアドベンチャーが章ごとにいっぱい詰まっています。

1918年に出版されたこの本は、人形と同時に発売されて大人気となり、シリーズ本は60年近くの超ロングセラーとなりました。アメリカの国民的なキャラクターとして、定着。世代を超えて受け継がれ、人形は現在も発売されています。

この作品はもともと、作者のグリエル氏が娘の為に作ったお話だとか。病弱の娘さんに、お気に入りの人形の話を考えて、聞かせてあげたものが誕生の理由なのだそうです。残念ながら娘さんは亡くなってしまい、ラグディ・アン・ストーリーは三年後に本として出版されました。お話の中で出てくるマルセラは、娘さんの名前だそうです。

娘への大きな愛が詰まった物語だからこそ、多くの人を喜ばせる偉大な作品が出来たのだなと思いました。

(おまけ)
この本はLos Angeles Public Libraryでお取り寄せして借りたのですが、とても綺麗な状態なのに、なんと1961年版!今ではなかなか見る事のできないハードカバーの赤い製本で、とても嬉しく思いました。こういう本が読めるのは図書館ならではだと改めてありがたく思いました(*'-'*)

129. Love is a Special Way of Feeling


- Love is a Special Way of Feeling
- Joan Walsh Anglund
- 出版Harcourt Brace & Company 初版1960

★★★★

子供の頃に持っていたら、きっと宝物になりそうな本。
絵が可愛くて、素敵な言葉が沢山ちりばめられています
自然や動物や友達や恋人に対する、
愛情、愛おしさ、優しさについて、
その見方や感じ方なんかが、そっと書かれている本です。

絵本だけれど、詩的な文章で綴られていて、意味も深いので、絵本を読む小さい子というより、もうちょっと年上からかな。。

クラシックなのでシリーズを集めている大人のファンもいるそうです。
プレゼントなんかにも、いいかも

122. The Gingerbread Rabbit


- The Gingerbread Rabbit
- Randall Jarrell (Author)
- Garth Williams (Illustrator)
- Harper Collins (1964初版)

★★★★☆ 
うさぎのジンジャーブレッドが話すようになる。。というのがまず楽しいです。

お母さんが大好きな娘を喜ばせる為に作った、うさぎのジンジャーブレッド。

でもそれは、オーブンで焼かれる前に、日の光をあびて命を持ってしまった?!

しかも、お母さんが追いかけると、本物のうさぎのように、ぴょんぴょん飛んで森に逃げちゃう。。

ちょっとした短編ですが、色々な展開もあり楽しいお話。

森の中で出会う動物達も、動物を書かせたら最高のガース・ウィリアムス氏が息を吹き込んでいきいきしています。

クラシックの中でも、そんなに有名ではないのだけれど隠れた名作だと思います。

105. Soupy Saturdays with the Pain & the Great One

img20090925.jpg - Soupy Saturdays with the Pain & the Great One
- Judy Blume (Author), James Stevenson (Illustrator)
- Harper Collins 2007
- 4-8 Ages
- 125 pages
★★★★
お姉ちゃん(ザ・グレート・ワン)と弟(ペイン)のお話。

ある時は、お姉ちゃんの視点から書かれていて女の子
ある時は、弟の視点から書かれている男の子

兄弟ケンカの様子とか、子供が考えそうな心配とか悩みとか、大人では忘れちゃってるような視点で書いてあって、作者に感心してしまいました。

でも、なんだか自分にも見覚えのあることが多いので、思わず笑っちゃいます。。

90. Elmer and the Dragon

img20090806.jpg - Elmer and the Dragon
- Ruth Stiles Gannett (Authour)
- Ruth Chrisman Gannett (Illustrator)
- Random House 1950
- 89 pages
★★★★★

My father's Dragon の続きです。

エルマー君が、ワイルド島から助け出した赤ちゃんドラゴン。
このドラゴンの背に乗って、エルマー君がお家へ送ってもらう途中に起こる出来事です。

シンプルなストーリーなんだけれど、読みながら思わず色々と想像してしまう。子供の心を持った人におすすめの、可愛らしいお話ですドキドキ小

83. Catwings

catwings.jpg- Catwings
- Ursula K. Le Guin
- Scholastic 1988
- 48 pages

★★★★
羽が生えて生まれてきた猫たち4匹のお話です。

母猫は住み心地の悪い都会にいるよりも、よい生き方ができるようにと、羽を持っている子供たちに飛び立って違う土地へ行くように言います。

柔らかい絵と、猫たちの会話が合っています。

絵本よりは長いけれど、短いお話でさらっと読めて、小説の読み始めにもいいと思います。

73. Nate the Great

img20090705.jpg - Nate the Great
- Margorie Weinman Sharmant (Author)
- Marc Simont (Illustrator)
- Rondom House 1972
- 63 pages
★★★★★

沢山(25冊かな)出版されているネート・ザ・グレートのシリーズ。

クールな名探偵ネート(でも彼は子供)。
ある朝、パンケーキを食べ終わると、アニーから電話がかかってきた携帯彼女の書いた絵がなくなったらしい。名探偵ネートはさっそく調査を開始するためにコートを着て外出・・というお話。

ネートはパンケーキが大好き料理
仕事中は食べるのは嫌いと言いながらも、すすめられると食べちゃう。
そして外出する時はいつもママに置き手紙を残しますメモ

ちょっと・・・名探偵ネート、すごく可愛いです・・・。

52. Jenny and the Cat Club

img20090618.jpg - Jenny and the Cat Club
< A Collection of Favorite Stories about Jenny Linsky >
- Esther Averill
- 176 pages
- 1973年
★★★★★
ニューヨークに住む黒猫Jennyのお話が5つ入っています。
彼女はとってもシャイ”ドキドキ小
近所のキャットクラブに入りたいけれど、なかなか入れないところから始まります。。

一話の中で、毎回、小さな問題が起こりますダッシュ
優しいご主人様や猫のお友達も応援してくれますドキドキ小
でも、それだけじゃなく、彼女自身も他人への思いやりや、自分勝手じゃない行動をすることで、色んな問題を乗り越える事ができますまる

30年以上前の本で、これを読んで育った人が親になり子供と読んだりしているそう。
舞台はニューヨークで、ワシントン・スクエア・パークで行進するシーンがあったりします。
サウス・ストリート・シーポート船は、現在は赤レンガパークだけれど、昔は中央市場だったので、お魚屋さんが出てきました魚

50. Mercy Watson to the Rescue

img20090615.jpg - Mercy Watson to the Rescue
- Kate Dicamillo

- Candlewick (August 23, 2005)
- 5-8 Ages
- 80 pages
★★★★

赤い背表紙とカラフルな表紙のデザインがとっても素敵だったので、思わず手に取りました。

ちょっとおとぼけのワトソン夫婦に、ペットとして飼われているMarcyブタ
バタートーストが大好物のMarcyが大騒動をおこしちゃうお話ダッシュ

絵がとってもキュートで絵本のような感覚で読めちゃう本です。

49. Dinosaurs Before Dark < MTH #1 >

img20090612.jpg - Dinosaurs Before Dark < Magic Tree House #1 >
- Mary Pope Osborne
★★★★
マジック・ツリー・ハウス第一巻

本屋さんで良く見かけるけれど、読んだ事がなかった。
でも、想像していたより、面白かった笑顔

本好きの私としては、本を通して知らない世界に行けるという発想が素敵ドキドキ大
薄くてすぐに終わっちゃうんだけれど、さらさらっと読むのにはいいかも。

本屋さんにニューヨークとか、色んな表紙がある意味も分かりました。
知りたい街や歴史なんかの号を読むといいかもドキドキ小
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