- Raggedy Ann Stories
- Johnny Gruelle (Author, Illustrator)
- Bobbs-Merrill Company 1961年版 (1918年初版はP.F.Volland Company)
- 96 pages
★★★★★
アメリカの国民的キャラクター、ラガディ・アン&アンディのシリーズの、最初の本です。一番最初はアンディ(相棒の男の子)はまだいないので、題名も『ラガディ・アン』と単独名。
ラガディ・アンが屋根裏でマルセラ(女の子)に見つけられて、お人形達のリーダーになるまでのいきさつが、最初の章で分かります
その後も凧で飛ばされたり、川に流されたり、ペンキをかけられたり。。と、ラグディ・アンの有名なアドベンチャーが章ごとにいっぱい詰まっています。
1918年に出版されたこの本は、人形と同時に発売されて大人気となり、シリーズ本は60年近くの超ロングセラーとなりました。アメリカの国民的なキャラクターとして、定着。世代を超えて受け継がれ、人形は現在も発売されています。
この作品はもともと、作者のグリエル氏が娘の為に作ったお話だとか。病弱の娘さんに、お気に入りの人形の話を考えて、聞かせてあげたものが誕生の理由なのだそうです。残念ながら娘さんは亡くなってしまい、ラグディ・アン・ストーリーは三年後に本として出版されました。お話の中で出てくるマルセラは、娘さんの名前だそうです。
娘への大きな愛が詰まった物語だからこそ、多くの人を喜ばせる偉大な作品が出来たのだなと思いました。
(おまけ)
この本はLos Angeles Public Libraryでお取り寄せして借りたのですが、とても綺麗な状態なのに、なんと1961年版!今ではなかなか見る事のできないハードカバーの赤い製本で、とても嬉しく思いました。こういう本が読めるのは図書館ならではだと改めてありがたく思いました(*'-'*)